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完成へ

新ラストSRDでオックスフォードを作っています。

そして、今回はいよいよ完成へ。


ここまで来るには結構な工程を経ていて、それら全部を細かく紹介できなかったのがちょっと残念ですが、おおよその流れをつかんでいただけたことと思います

では、製作の続きへ。


前回はウェルトをかけましたので、次の工程はシャンクを貼ってボトムフィラーを入れます。

シャンクとは靴の背骨のようなもの。

丈夫で十分な強度が要求されます。

それをインソールにちゃんと接着します。

革のインソールにスチールのシャンクが接着できるの?という疑問があるかもしれませんが、修理で戻ってきた靴をバラしてみてもシャンクはちゃんと接着されていましたので、大丈夫のようです。

そして、シューリパブリックではシートコルクのボトムフィラーを使います。

このあたりは結構工夫をしていて、独自の構造で履き心地や安定性の向上につながっているのです。


そして、ソールを貼ります。

ソールを貼るときは、修理で剥がすことを考えて仮どめの弱い接着剤を使います。

そのあとに、だし縫いをしやすいように周りを粗断ちしておきます。



つぎに、だし縫いです。

だし縫いとは、ウェルトとソールを縫い合わせる作業のこと。

シューリパブリックでは、この作業は機械を使います。

なぜなら、手作業でだし縫いをおこなうと片足約2時間強、準備にかかる時間を加えるとさらにかかります。

それに対して機械でおこなうと片足約15秒。

出来栄えは、ピッチが細かくなるのは手縫いですが強度的には大差ないと思います。

であれば、機械で良いのではないかという考えです。

実際に、機械で縫ったものはピッチがやや広いだけで、その他に関してはとてもキレイです。

手作業でやることで何万円も価格が上がることに納得できるお客様はそれでも良いですが、実用として考えるなら実用に徹した価格が求められるのではないかと思っています。

という理由で、だし縫いは機械で縫っています。

下の写真は、だし縫いが終わったところです。




その次は、ヒールを取り付けます。

ヒールは実際の大きさよりも少し大きめのモノを取り付け、余分なところを削り落します。



ジャストサイズのモノを正しく取り付けるのは、現実問題としてとても難しいので、このような方法をとります。




こちらが削りあがったところです。



その際に、全体的にコバを整えます。

これで、大体の形が完成しました。

その後は、コバにインクを塗って、コバにコテを当てて、そしてアッパーの仕上げをします。



向かって右は仕上げ前のアッパー、左は下地を作りました。

これだけでも違いがわかりますよね。


そして、本仕上げをしてインソックを貼って靴ひもを通して完成です。



いかがでしょうか?

新しいラストSRDで作ったオックスフォードです。

こちらの靴は、シューリパブリックの工房に展示してありますので、お越しの際にはぜひじっくりご覧になっていってください。


通常、これらの工程を4カ月ほどかけておこなっています。

それは、あまりに急いで作ると靴が型崩れしてしまうからです。

靴が型崩れしないようにムリに成型をすると、せっかく手作業でラスティングをした意味が薄れてしまいます。

なので、革が無理なく形作れるように時間をかけ、その結果優しい履き心地の靴が出来上がるのです。


ハンドメイドには、ハンドメイドでしかできないことや、ハンドメイドだからなし得ることができることがたくさんあります。

ただハンドメイドだから良いのではなく、それらの効果をしっかりと得られるような靴作りが必要であり、そのようにちゃんと作り上げた本物をお客様に履いていただきたいと思っております。

私たちは、そんな靴作りをずっと続けていくつもりです。



シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。

シューリパブリックのホームページはこちら

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| 新ラストSRD×オックスフォード | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
トリミング&ウェルティング
新ラストSRDを使ってオックスフォードを作っています。

この辺りから作業の山場になっていきます。


前回ラスティングまで進みましたが、今回はトリミングという作業から始めます。

トリミングとは、余分なところを落とす作業です。

靴作りにおいて、トリミングという作業は何度かあります。

今回のトリミングはラスティングアローアンス(つり込みしろ)のトリミングです。

この後のウェルティングをやりやすくするためにリブが見える状態にします。



こうすることで、ウェルトをかける際にリブから何ミリという距離を確認することができます。


さぁ、この後はウェルティングです。

ウェルティングとは、靴にウェルトを縫いつける作業のこと。

それも手作業で。

なので、この製法はハンドソーンウェルテッドと呼ばれています。

どうしてわざわざ時間のかかる手作業でウェルトを縫いつけるのかといえば、機械で縫いつけたグッドイヤーウェルテッドと比べてはるかにやさしい履き心地になるからです。

決してグッドイヤーウェルテッドが製法として劣っているわけではありません。

そうではないのですが、手作業でしか表現することのできない独特の素晴らしさがハンドソーンウェルテッドにはあり、それが何とも心地良いのです。


ハンドソーンウェルテッドは、オウルという針でインソールのリブ、アッパーの革、そしてウェルトに穴を開け、ブリストルと呼ばれる軟らかい針をつけた糸で縫っていきます。

こちらがブリストルです。



こうやって穴を開けます。



縫い方は、2本針です。





そして、糸を切らないように力を込めて引いて締めます。



エンジンで言えば、回転ではなくトルクで回す感じですね。

逆にわかりにくいですか?


ひたすらこの繰り返しで縫い上げます。

そうして出来上がったのがこちら。



今回は、シングルという仕様なのでカカト周りはウェルトをかけません。

これは、カカト周りを小さく作ってドレッシーな雰囲気に仕上げる方法です。


完成までもう少しです。



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| 新ラストSRD×オックスフォード | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スカイヴィングから

新ラストSRDでオックスフォードを作っています。

今回は、スカイヴィングから。

スカイヴィングとは、革を漉くこと。

折り込むときには、適度な厚さに革を漉くことでキレイに織り込むことができます。

また、貼り込むときには下側にくる革の端をうすく漉くことで表に段差が出なくなり、これもキレイに見えます。

つまり、スカイヴィングは出来上がった靴がキレイに見えるための加工です。

作業風景はこんな感じです。



丸い刃が回転して革を漉く構造なので、上手に使えば便利な機械ですし、慣れないと危険な機械です。


このあとは、ミシンをかけます。

ミシンは、普通に無難に終わらせました。

作業風景と出来上がったアッパーです。






この次の工程では、いよいよ靴らしさが出てくるラスティングです。

ラスティングの際には、つま先とカカトに芯を入れます。

それぞれについては先日このブログで書きました。

このラスティングが、けっこうな力を使うのです。

パリッとキレイな靴を作るためには、つま先方向に引いてから、ここはこっち、ここはあっちという具合で、引く方向が決まっているのです。

そして、一番革がよい状態であるように引きます。



引いたらクギで仮止めをします。

仮止めなので、あとで外します。


こんな感じにつり上がりました。





このあたりまで来ると、完成した靴のイメージが沸くかもしれませんね。

よく言われるのが、ウェルトが付いていない状態で見ると、靴が寸詰まりに見えるらしいです。

ということは、これが出来上がったらもっと格好良くなるはずです。


このあとの工程も、どうぞお楽しみに。



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| 新ラストSRD×オックスフォード | 22:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
リブ加工
オックスフォードを作っています。


前回は、インソールを濡らしてラストに打ち付けて乾かしました。

インソールがちゃんと乾いたら、インソールの裏側にリブ加工を施します。

リブ加工とは、この後の工程のウェルティングでインソールとウェルトを縫い合わせるのですが、 ウェルティングがしやすいようにインソールを加工して引っかかり部分を作っておくことです。


一般的に日本では包丁を使ってリブを彫るようですが、私は基本的に包丁はあまり使いません。

必要な時は使いますが、「何でも包丁で」というより各工程の専用工具を使う方が好きなのです。

なので、今回のリブ加工もグルーバーとウェルトナイフをメインに使っています。


ともあれ、写真を見ていただくとわかりやすいかもしれませんね。



今回の靴はシングルといって、うカカト周りにはウェルトをかけない仕様にしました。

なので、カカト周りにはリブはありません。


リブの幅や形状などは、それぞれ自分のやりやすい方法や自分が目指す靴の形によって異なります。

言い方を変えれば、リブの幅や形状で出来上がる靴が左右されるのです。

リブ加工はそれほど大切な作業なのです。


果たして今回のオックスフォードはどんな雰囲気に出来上がるのでしょうか?

乞うご期待です。



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| 新ラストSRD×オックスフォード | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
インソールを打ち付ける

オックスフォードを作っています。

今回は、ラストにインソールを打ち付ける作業です。


使用するインソールは、いつもハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴に使っているもので、厚さ約6ミリ強のものです。

インソールとしては、かなり厚いものになります。

なぜこんなに厚いものを使うのかといえば、ハンドソーンウェルテッドの靴はインソールの裏側にリブ加工をしなくてはならず、その際に約2.5ミリほど溝を彫るのです。

なので、3ミリ程度のものでは強度不足になってしまいますし、場合によっては溝から反対側が透けて見えてしまうかもしれません。

なので、最低でも5ミリほどは必要になるのです。

でも、厚ければ何でも良いというわけでもなく、インソールは密度の詰まったものが適しています。

密度が粗いと、履いているうちに潰れてきてしまったり、クタクタになってしまうかもしれません。

密度の詰まったものであれば、リブの強度も屈曲に対する耐久性も高いので、インソールに適しているのです(そのぶん加工が大変ですが・・・)。

インソールは、靴のパーツの中でも一番といってよいほど大切な部分なので、クオリティもの高いものを使うことでクオリティの高い靴が出来上がります。


インソールをラストに打ち付ける際には、インソールの表面をバフがけしてギン面を削った後に、水に浸けて柔らかくします。

こうすることで、インソールの革がラストの底面にしっかりと密着しやすくなります。

でも、水に濡れたままでは問題があるので、新聞紙などの上で乾かします。



表面がうっすらと乾き始めた頃に、ラストに打ち付けます。

打ち付ける際には、細い釘を使います。



釘を打つ間隔はその場所によって異なりますが、ちゃんとインソールを固定できるようにフチに釘を打ちます。

そして・・・



クギを外側に倒してしっかりとインソールを固定します。

ここまでできたら、インソールを乾かします。

乾くまで2日くらいでしょうか。

それまで、作業はできません。



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| 新ラストSRD×オックスフォード | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
クリッキング
新ラスト(SRD)を使ってオックスフォードを作っています。

今回は、クリッキングです。


クリッキングとは、裁断のこと。
革をパターンのとおりに裁断します。
正確に言えば、型入れ(そのパターンをどの場所で裁断するのかを決める作業)の後に裁断するのです。

革には伸び方向といって、この方向には伸びやすく、この方向には伸びにくいという性質があります。
靴のつま先⇔カカト方向には伸びにくいようにクリッキングをします。

さらに、どの場所に型入れをするのかも大切なことです。
ヴァンプやトウキャップなどの目につきやすいパーツは、牛のおしりの部分など比較的キレイなところに型入れをし、ベロなど足に当たった時に軟らかい方が良いものはブクと呼ばれる靴には使えない良くない部分の近くでとります。

そして、隣のパーツとできるだけ接近して型入れをして、捨てる革を少なくしようとする必要もあります。

もちろんキズなどは避けてキレイな部分を使います。

このようなことを考えつつ、無駄なく正確にクリッキングをおこないます。

そして出来上がったのがこちら。



革は天然由来の素材なのでひとつひとつ違い、時には動物の肌であったことを露骨に感じることもあります。

工業製品の素材と違って革はとても暖かみがある半面、革の特性を知らない人にはとても扱いにくい素材です。

それでも、革は耐久性もあり靴を作る上では非常に適した素材だと言えます。



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| 新ラストSRD×オックスフォード | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
パターンの製作(後編)
新ラスト(SRD)を使ってオックスフォードを作っています。

前回に続いて、今回はパターンの製作の後編です。


靴のパターン製作は、出来上がった靴の見た目がキレイかということとともに、靴自体のクオリティを左右する非常に重要な作業です。

なぜなら、パターンが正確に作られていることで正確なラスティングができるわけですし、靴の耐久性やホールド性を考えて作ることで、劣化しにくく履きやすい靴になるからです。

特に、同じようなデザインでもどこでパーツをつなぐか、どのような補強を入れるかは非常に大切な部分です。


そんなことを考えつつ・・・

前回ラストに巻いたテープをセンターで割って平面に落とします。

立体を平面にする訳ですから、当然にどこかにゆがみが発生します。

それをどのようにクセとりをするかが要です。




outsideとinsideの両方を平面に落として、要らない部分を落とします。



ちなみに、私はラストの右足を使ってパターンを作るので、上の写真では奥側がoutside、そして手前側がinsideです。

これらを使って靴のパターンの元となるスタンダードフォームを作ります。

スタンダードフォームは、人で言えば人格ができるような感じでしょうか?



このスタンダードフォームで、出来上がった時の靴のラインが決まります。

また、ラストに対してパターンの大きさがちょうど良いか否かというところも決まってしまいます。

カカトのカーブも決まりますので、本当に大切です。


そして、スタンダードフォームから各パターンを作ります。



とりあえず、表のパターンが出来上がったところです。

この後、ライニングのパターンを作ります。

ライニングは、靴の強度や履き心地、ホールドに大きく影響を及ぼします。


じつは、このライニングのパターンがイギリスとイタリアの靴の大きな違いであり、デザインを優先すると言われるイタリアと、質実剛健と言われるイギリスの考え方の違いなのではないか(私個人的には間違いなくイギリスびいきですが・・・)と思っています。



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| 新ラストSRD×オックスフォード | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
パターンの製作(前編)
新ラスト(SRD)を使ってオックスフォードを作っています。

今回はパターンの製作(前編)です。


その前に、今回の製作はサンプル靴ということでラストの調整は省略します。

通常のオーダーメイドの場合では、ラストをお客様の足に合わせるために、削ったり革を貼るなどの調整が入ります。


さて、シューリパブリックでは靴のパターンを作るためにラストにテープを巻きます。



テープを巻く以外の方法はいくつかありますが、もっとも正確にできる方法と判断しましてこのデザインテープを巻く方法を採用しています。

作業は早く正確にと思っておりますので、テープを切るときはハサミではなくスチールの定規を使います。

ハサミを使うよりも、圧倒的に早いです。



そうしてテープが巻きあがりました。




その後には、ラストのセンターを決めるため、こんな感じで線を引いたテープを貼ります。



なかなか慣れるまでは、このセンター出しが難しいのです。



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| 新ラストSRD×オックスフォード | 00:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
新ラストSRDでオックスフォードを作る
今年新たに製作したラスト「SRD」もたくさんのお客様にオーダーいただき、 靴の製作が順調に進んでいます。



でも、まだこのラストのことをご存知でない方が少なくないようですので、それならということでサンプルの靴を作ることにしました。

やはり実際に見てみないことにはイメージがつかめないですからね。


SRDの目指すところは、まさにブリティッシュのスーツに合うドレス靴です。

シューリパブリックの靴はカジュアルテイストが多いですが、じつは私自身結構こういうドレスの靴も好きなのです。

なので、今回は思いっきりドレスの靴を作ることにしました。


何と言ってもSRDの特徴は、旧チャーチのあるラストをイメージしたトウシェイプ。



そして、ヒール周りをシングル(ヒール周りにウェルトをかけない仕様)にすることも可能な鉄板付き。

今回はもちろんシングル仕様です。



さらにチョイスした革は、先日お伝えしたばかりのドレス仕様の革「アニルカーフ」です。



ちなみに、カーフと名前が付いていますが日本の規格ではキップになります。

そこそこの厚みとしっかり感があり、補強を入れないと靴として成り立たないようなヤワな革ではありません。

それでいて、表面は光らせようと思えば鏡面仕上げも可能なキレイな革です。


こんな素材を使って、とっても格好良いストレートキャップの付いたベーシックなオックスフォードを作ります。

製作途中の様子は、いつもの通りこのブログでお知らせします。

スタッフOに写真を撮ってもらって、できるだけ細かくお知らせしようと思っています。


では皆さま、どうぞお楽しみに。



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| 新ラストSRD×オックスフォード | 21:42 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
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