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トリミング&ウェルティング
新ラストSRDを使ってオックスフォードを作っています。

この辺りから作業の山場になっていきます。


前回ラスティングまで進みましたが、今回はトリミングという作業から始めます。

トリミングとは、余分なところを落とす作業です。

靴作りにおいて、トリミングという作業は何度かあります。

今回のトリミングはラスティングアローアンス(つり込みしろ)のトリミングです。

この後のウェルティングをやりやすくするためにリブが見える状態にします。



こうすることで、ウェルトをかける際にリブから何ミリという距離を確認することができます。


さぁ、この後はウェルティングです。

ウェルティングとは、靴にウェルトを縫いつける作業のこと。

それも手作業で。

なので、この製法はハンドソーンウェルテッドと呼ばれています。

どうしてわざわざ時間のかかる手作業でウェルトを縫いつけるのかといえば、機械で縫いつけたグッドイヤーウェルテッドと比べてはるかにやさしい履き心地になるからです。

決してグッドイヤーウェルテッドが製法として劣っているわけではありません。

そうではないのですが、手作業でしか表現することのできない独特の素晴らしさがハンドソーンウェルテッドにはあり、それが何とも心地良いのです。


ハンドソーンウェルテッドは、オウルという針でインソールのリブ、アッパーの革、そしてウェルトに穴を開け、ブリストルと呼ばれる軟らかい針をつけた糸で縫っていきます。

こちらがブリストルです。



こうやって穴を開けます。



縫い方は、2本針です。





そして、糸を切らないように力を込めて引いて締めます。



エンジンで言えば、回転ではなくトルクで回す感じですね。

逆にわかりにくいですか?


ひたすらこの繰り返しで縫い上げます。

そうして出来上がったのがこちら。



今回は、シングルという仕様なのでカカト周りはウェルトをかけません。

これは、カカト周りを小さく作ってドレッシーな雰囲気に仕上げる方法です。


完成までもう少しです。



シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。

シューリパブリックのホームページはこちら

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| 新ラストSRD×オックスフォード | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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