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サンプル靴の製作レポート 第3回

前回は、ラストに巻いたテープを平面に変換してテープ型を作るというところまで進みました。

今回はパターンの製作に入ります。


まず、テープ型のoutsideの輪郭を紙に写します。



ちょっと見にくいですが、紙の下側にはoutsideの輪郭を鉛筆で書いたものがあり、紙の上側にはそのoutsideのテープ型が置いてあります。

次に、insideのテープ型の輪郭を写します。



やはりちょっと見にくいですが、outsideとinsideの輪郭がちょっとずれて描いてあります。

そして、これを元にスタンダードフォームを作ります。

スタンダードフォームとは、パターンを作る際の元となるものです。

今回は、ストレートキャップ付きのギブソンブーツを作ります。

加えて、ストレートキャップには親子穴を開けることにします。



スタンダードフォームができました。

イギリスのノーサンプトン周辺では、今回私がやっているように、テープを巻いたラストラストにデザインを描くことなく、スタンダードフォームを作る際にヴァンプポイントの位置やハネのラインを描いていきます。

というのは、これはイギリスの靴作りを象徴しているともいえるのですが、あくまでもちゃんと歩くための靴を作るという考えがあって、長い靴作りの歴史における経験によって導かれた数値に従い、足長に対してヴァンプポイントは何ミリのところ、キャップの大きさはヴァンプから何%、タブは何ミリのところという具合で、主要なポイントの数値が決まっているのです。

なので、ブーツではなくシューズを作るときでも、くるぶしの高さまで数値で決まっているため、特別なケースを除いて失敗となることがないのです。

もちろん、オーダーメイドにおいて特殊な足の方の靴を作るときは、ちゃんとその条件も加味して作ります。

ただし、ラストの形状によって左右されるUチップやウィングキャップのラインに関しては、直接ラストに巻いたテープに描いています。


紙に描いたスタンダードフォームの輪郭を切ります。



スタンダードフォームの中で、ところどころ穴があいていますが、これはステッチマークのラインを描くためのスロットであったり、パーツ単体のラインであったりというものです。

そして・・・



スロットの片方に三角にカットした部分がありますが、これはラインを書くときにスロットのどっち側に合わせて書けば良いのか迷わないために、この三角がある方が使わない方という印です。

そして、スタンダードフォームを元に、各パーツのパターンが出来上がりました。



黄色の紙が表側のパーツのパターンで、オレンジ色の紙が裏側(ライニング)のパターンです。


専門的なことは置いておいたとしても、パターンは靴を作る上で非常に大切なモノです。

とくに、靴のライニングのラインを見れば、その靴がどのようなことを重要視して作られたのかがわかります。

シューリパブリックを含めてイギリスの靴は、耐久性と履き心地を非常に重要視しています。

それ以外の靴では、デザインや見え方を重要視している靴などもあります。

イギリスって、やっぱりそんなところでも質実剛健なんですね。


続きは、また次回に。



シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

シューリパブリックのホームページはこちら

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