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新ラストSREでサンプル作成(その6)
前回は、ラスティングまで進みました。

じつは、このブログでご紹介している工程は結構はしょっていて、目につく工程の間に目立たない下準備がたくさんあります。

それらの工程を全て合計すると250とも300とも言われます。

さすがにそこまで細かくご紹介することはできませんので、私はとりあえずの流れを知っていただける程度にご紹介しています。

なので、次はウェルティングの糸作りです。



糸は麻糸の9本よりを使います。

そして長さは、私の場合だいたい5メートルくらいです。

この糸で方足にウェルトをかけるための糸を作ります。

上の写真は、松脂ベースのワックスを塗り込んでいるところ。

松脂だけでは硬すぎてしまうので、植物油系の油を少し入れています。

ですので、写真のように糸をピンと張って松脂のワックスをこすると、その摩擦熱で松脂が溶けて糸につきます。



やっていることは同じに見えますが、よくよく見てみると持っているモノが違います。

今度は、幾重にも折り重ねて縫った布を持っています。

この布で先ほどの松脂がついた糸を思いっきり早くこすります。

そうるすと、また摩擦熱で松脂が溶けて糸の中に浸透していきます。

と同時に糸が締まってきます。

次に、写真は撮っていませんがロウを塗ります。

このロウは、糸が滑りやすくなるためと、松脂だけではベタベタして作業効率が良くないので、その対策のようです。

そして、この時のロウはビーズワックス(蜜蝋)が最適なのだそうです。

この作業、結構力を使うので大変です。

私はだいたい1度に9足分(18本)を作るのですが、それだけでもうヘトヘトになってしまいます。


糸ができたら、糸の先につけるブリストル(針)を作ります。

昔はイノシシの毛を使っていた為に、ブリストルと呼ぶそうです。

今は、イノシシの毛の代わりに釣り糸を使います。

私が靴の勉強を始めた頃には、イギリスではもうすでに釣り糸を使うのが主流になっていました。



見えにくいですねぇ・・・。

10号の糸ですので、0.5ミリ強の太さです。

この釣り糸が針になるわけですが・・・、

まずは先ほど松脂を塗った糸の先のねじれを戻して引っ張ると、





こんな感じにスーッと抜けて先が細い糸になります。

9本よりですので、2本ずつやれば5回で完了。



こんな感じになります。



そうしたら、先ほどの松脂のワックスをこの糸先に塗ります。



何度も何度も引っ張って糸先に松脂をつけます。



ある程度松脂がついたら細くひねって・・・、



先ほどの釣り糸に巻きつけます。



これだけだと釣り糸がはずれてしまうので、糸の途中をくぐらせます。



そして、しっかりとロウを塗って滑りやすくして、



針先のバリをサンドペーパーで落として、これでブリストルが完成です。

ちなみに、2本針(糸の両端に針をつけて縫う方法)ですので、方足につきこれを2回やります。

これでウェルティングの準備ができました。

続きはまた次回に。



シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。

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